八街薫の日記
技術士(電気電子、情報工学、総合技術監理)を持つ計測制御系エンジニアです。継続研鑽の一環として資格取得等にチャレンジする様を描きます。
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技術士(情報工学部門)受験まとめ その6
今回合格できた理由は何なのか。もちろん、運が良かったことは
否定できない。しかし、それだけに理由を求めてもおもしろくない
ので、自分なりに分析してみた。

筆記試験の成績は、おそらく去年も一昨年も似たり寄ったりに
違いないと思っている。そうなると、決定的だったのは、やはり
技術的体験論文の出来なのだろう。副査Aの方が「技術的体験論文
の内容については聞くことはありません。」と言ったのは、もしかした
ら論文の出来に対する賛辞だったのかもしれない。今回の口頭試験
で技術的体験論文に関する質問の時間はわずか5分ほどだった。
一方、前回の口頭試験では15分以上は論文に対する厳しい質問の
嵐が吹き荒れたのだ。前回は、論文の出来が悪かったために、
試験官を納得させるのに致命的なほど長い時間がかかったのだろう
と考えている。

また、専門技術部門として2部門目であることをあえて告げたことも
大きかったように思う。期待したように、制度や技術者倫理の質問
は最低限で済み、「情報工学部門へのふさわしさ」の確認に一番時間
を割いてもらえたように思う。ただ、2部門目であることを告げる
ことが全ての受験者にとってプラスになるわけではないだろう。2部
門目であるということは、すなわち、自分の真の得意分野ではない
ことを意味しているからだ。

19年度以降の試験を受験して感じたのは、口頭試験の比重の増大で
ある。かつては、筆記試験さえ合格すれば、かなりの確率で技術士に
なれたが、今はむしろ筆記試験が予選で、口頭試験が決勝という感じ
がする。技術士試験で最も重要な「業務経歴と応用能力」の確認が、
口頭試験でのみ実施されるようになったのだから、当然のことだろう。

しかし、そうなると口頭試験に決定的な影響を及ぼすと考えられる、
技術的体験論文を筆記試験合格後に提出させる現制度はかなり問題
がありそうだ。技術的体験論文は第三者の添削を受けることが可能
で、極端な場合、ほとんど代筆に近いものを提出することも可能な
のだ。小学生の宿題に親の点数が加算されるがごとく、添削者の
点数を加算してもらい、有利な条件で口頭試験に臨む受験者がいる
かもしれない。やはり、経験論文は筆記試験に戻すべきだと私は
考える。

経験論文を筆記試験に戻したとしても、事前に添削してもらえば同じ
ことだという人がいるかもしれない。しかし、それは出題の仕方で
いくらでもカバーできると考えている。実際、平成15年度以降の
電気電子部門-電子応用の経験論文問題は、毎年出題の形式を
変えることにより、準備論文の暗記のみに頼った準備を「空しい
もの」としていた。

試験制度の是非をここで議論しても仕方がないので、それは
とりあえず横に置くことにする。「現行制度の試験に合格する
ためには、筆記試験後の技術的体験論文への取組みが非常に重要
である」ということが私の感想である。以前の試験制度ならば、
筆記合格発表までに答案の再現さえ終わらせておけば、他に何も
しなくても問題はなかった。しかし、今の制度では、筆記合格
発表までには技術的体験論文を最終版に近いレベルまでに
ブラッシュアップしておく必要があると思う。結果が出るまでは
やる気が出ないという人もいるだろうが、今年役に立たなくても
無駄にはならないと前向きに考えるほうが良い。口頭試験で打ち
のめされ、翌年一から出直すのは結構こたえるものである。

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技術士(情報工学部門)受験まとめ その5
自分の弱点ははっきりしていた。

業務経歴書を見れば、計測制御技術者の経歴であることは
明らかである。コンピュータ工学の要素を強調するような
表現上の工夫はしたが、やはり「本流」ではないと思われても
仕方がなかった。

前年の口頭試験では、電気電子部門の技術士であることには
あえて触れなかった。専門技術部門としては2部門目である
ことが試験官にわかった場合、不利になるのではないかと
考えていたからだ。しかし、試験官の言葉の端々に「あなた
の業務経歴にふさわしいのは情報工学部門-コンピュータ工学
なのですか?」という問いかけを感じた。2部門目であること
を最初に言っておけば良かったか、という後悔が残った。

今回の口頭試験では後悔はしたくないと思った。受験動機の
説明のときに、「私は計測制御技術者である。自分の守備
範囲として電気電子工学と情報工学があると考えている。
電気電子部門は登録済みなので今回情報工学部門を目指して
いる。」と最初に言っておこうと考えた。
「本流」ではないことをあえて伝えることにより、試験官の
疑問を払拭し、「情報工学部門へのふさわしさ」の判定のみに
神経を集中してもらおうと考えていた。また、技術士である
ことを知ってもらうことにより、一部の質問を簡略化して
もらい、専門知識や見識の確認に多くの時間を割いてもらおう
とも考えていた。

業務経歴と技術的体験論文のプレゼンは念入りに練習した。
何度も練習しているうちに余分な贅肉は取れてきたが、
業務経歴で2分、2業務の説明で7分はどうしても必要だった。
前年のように2業務で5分を要求されても7分しゃべろうと
腹をくくった。

口頭試験当日を迎えた。試験は16:00からだったが、フォーラム
エイトには約1時間半の余裕を見て到着した。いつもように
7Fで受付を済ますと、試験室は5Fの500号室。「5Fの
試験室でその日最後の受験者」は自分のラッキーパターンだった
ので、少し気分が軽くなった。

迷路のようなマークシティーをしばらく彷徨った後、フォーラム
エイトに戻り、待合い室になっている6Fのオリオンホールで
最後の復習をした。10分前に下の階に降り、試験室の前に
座って待機した。一人前の受験者が退出したのが予定時間の
2分前くらいだったので、緊張する暇もないうちに試験開始時刻
になった。

試験室から顔を出した主査の方は前年と同じ方だった。一気に
緊張が高まったが、入室して2人の副査の方々を確認すると
前年とは違う方々だった。向かって左側の副査の方は、顔に
見覚えがあった。前年度まで試験部会の情報工学の専門委員を
務めていた方だと思った。向かって右側の方は見覚えがなかった
が、後でネットで偶然その方と思われる写真を発見した。試験
部会の電気電子の専門委員の方だと思われる。向かって左側の
副査(副査A)が主に試験をリードし、右側の副査(副査B)
がつっこみを入れるという役割分担がなされているようだった。

最初は、予定どおり業務経歴と技術的体験論文のプレゼンだった。
今回は10分程度という時間指定だったので、準備したとおりに
しゃべることができた。
「さあ、いよいよだ。」身構える私に向かって、副査Aの方は
意外なことを言った。
「技術体験論文の内容については特に聞くことはないのですが、
一応全ての項目を確認することになっているので、これから
順番に質問します。」
内容については聞くことがない?一体どういう意味だろう。
完全に理解できたのか?そんなことはないだろう。とすれば、
門前払いだから聞くだけ無駄ということか?
混乱してる私に向かって、副査Aの方は最初の質問をした。
「技術士になりたいと思った動機は何ですか?」
技術士が必要な理由を業務と関連づけて説明した後に、予定
どおり電気電子部門の技術士であることを告げた。
すると、副査Aの方は「あー、なるほど。そういうことですか。
いや、道理であなたの経歴を見たときにいろいろと経験されて
いるように思ったものですから。ご専門は計測工学ですか?」
と言った。
やはり、コンピュータ工学らしくない経歴だと思われたらしい。
「それでは資質としては十分とは思いますが、これは情報工学
部門の試験なので、ひととおりの質問をさせていただきます。」

「まず、専門的知識の確認からまいります。情報工学をどうやって
勉強していますか?例えば、本を読むとか?」。
情報処理技術者試験を受験しており、高度区分を5つ合格している
ことを話すと、それで質問は終了した。

その後、副査Bの方と主査の方から技術体験論文の内容について
質問がいくつかあった。内容は厳しいものではなく、実施したのが
本人であることを確認するための質問のようだった。内容について
聞くことはないとは、どうやら副査Aご本人のことだけを言った
ものらしい。ただ、最後に副査Aの方がひとつ質問をした。
「この論文の中で用いている数学は、計測工学的な処理ですか。」
あまりコンピュータ工学では見かけないという意味なのかなと
と思いつつ次のように答えた。
「はい、あえて言えば数理工学的な処理と思っています。」

「それでは、技術に対する見識に関して質問します。」副査Aの
方は、必ず何に関する質問かを最初に宣言してくれるので、質問を
受ける方としてはやりやすかった。ここで聞かれた内容は次の
ようなものだった。
・今後どのように技術が発展すれば良いかと思うか?
・(答えた内容について)そのためはどのような技術が必要か?
・私のいる業界の動向についての質問
3番目の内容が多く、ほとんど雑談をしているかのようだった。

最後に技術者倫理と技術士法の内容についての質問が一つずつ
あった。
・技術者倫理を身につけるためにはどうすれば良いか
・技術士法の3義務2責務の内容

「これで質問は終わりです。次は是非、総合技術監理部門を目指し
てください。」と副査Aの方が言った。私が、登録済みである
ことを言うと、「そうでしたか。あなたの経歴であれば当然です
ね。」と言っていただいた。

「それでは、まだ時間がありますので、ご自分のことを自由に
アピールしてみてください。」と言われたので、計測・制御と
情報工学との関わりについて日頃考えていることや今後は後進
を育てたいという抱負などを語った。
「是非、若い技術士を育ててください。」最後に激励の言葉を
いただいた。

試験室を退出したのは、試験開始から37分後だった。
「次は是非、総合技術監理部門を・・・」と言われたときは、
合格のサインかと思った。しかし、単に業務経験が豊富だと
言われているだけで、コンピュータ工学にふさわしいかどうかは
別問題と言われているような気もしてきた。
等身大の自分を表現できたという達成感のようなものはあった
ので、これでだめなら何回受けても見込みはないのだろう、と
思った。結果には関係なく、これが最後の挑戦になるだろうと
思いはじめていた。

3月5日の合格発表日を迎えた。この日は用事で朝6時には出かけ
なければならなかったので、結果は携帯で確認しなければなら
ないだろうと思っていた。念のため技術士会、文部科学省、官
報の各ホームページを確認したが、やはり未発表だった。suki
yaki塾の掲示板に、技術士会会員限定の合否確認の「裏技」の
記事が出ていたので、早速「WEB名簿システム」で自分の会員
登録情報を検索してみた。情報工学-コンピュータ工学で二次
試験合格の情報が追加されていた。最終データ情報更新日は
2010/2/1になっていた。10日前に見たときにはなかったので、
おそらく当日に表示データを切り替えたのだろう。
おかげですっきりとした気持ちで出かけることができた。

正式な発表は、出先で携帯から確認した。今回のコンピュータ
工学の口頭試験合格率は75%で、過去2年間より上昇した。
最後の挑戦で合格をいただいたことに感謝したい。

(つづく)

技術士(情報工学部門)受験まとめ その4
口頭試験不合格の原因として思い当たることはいくつかあった。

まず、技術的体験論文の出来が良くなかった。
論旨の展開がいまひとつだったのだ。試験官からもその点を
指摘された。また、問題点と解決策を一つに絞らなかったのも
失敗だった。記述内容が散漫になり、浅くなってしまった。
さらに、略記のみの業務には思い入れがある古いもの(約17年
前)を選んだのだが、「なぜ、そんなに古いテーマを選んだ
のか?」と試験官から突っ込まれた。

業務経歴内容の記述も工夫が足りなかった。
以前から、電子申請の記述スペース60字の範囲内で特許、受賞、
論文、学会発表等の件数を付記する等の工夫は行っていた。
しかし、コンピュータ工学らしさのアピールが十分ではなかった。

技術的体験論文は、筆記試験の出来にかかわらず発表までに
書き直しを行うことにしようと考えた。業務経歴書については、
いろいろ考えた末、次のような工夫を行った。
1.これまでは、業務経歴書に記述する業務内容は、その時期の
  主要な業務を記述していた。しかし、コンピュータ工学には
  必ずしもふさわしくないものが相当数含まれていた。
  そこで、主要ではなくてもコンピュータ工学にふさわしい
  業務は漏れなく挙げることにし、ふさわしさが小さい業務
  はまとめて1件で記述するようにした。
2.コンピュータ工学の要素技術を利用した業務であることを
  強調するような記述を心がけた。
  例:○○技術を応用した××の研究・開発

申し込みを4月初旬に済ませた後は、春の情報処理技術者試験が
終わるまでは何も手がつかなかった。その後連休に入ったので、
実質的には連休明けに準備をスタートさせた。

必須問題のネタになりそうなテーマがないかどうか、4月までに
発表された、公的機関の報告書等を調べてみた。前年はホットな
テーマがわかりやすかったが、この年は本命と言えるものがなく
絞り込みに苦労した。迷ったあげく「情報セキュリティ」と
「仮想化技術」が要注意と考えた。
専門問題については、例年と同様の範囲を画像処理の比重を少し
上げて準備しようと考えた。

しかし、5月末から約1ヶ月間は私的な理由でほとんど準備時間
を捻出することができなかった。6月末くらいから準備を再開し
た。予定した準備範囲を、残り1ヶ月で浅くカバーするのが
精一杯だった。

8月2日の筆記試験日を迎えた。例年、晴天の非常に暑い日が多いの
だが、めずらしく雨模様だった。
必須問題は、予想が全く外れたため、前年よりも出来が悪かった。
専門問題については、予想どおりではなかったが、何とか対処可能
な問題が出題された。筆記を突破できるかどうかは必須問題の
出来次第だと思った。

前年の失敗を繰り返す訳にはいかないので、手応えには関係なく
キチンと技術的体験論文を準備して筆記合格発表日を迎えようと
考えていた。
略記のみの業務については、コンピュータ工学についての約10年
のブランクの直前に実施したものに変更した。また、課題設定と
問題抽出の過程を改めて練り直し、解決策も1つに絞って記述
した。今後の展望についても、技術の発展の方向性を改めて検討
して反映した。
9月末までに暫定版を完成し、10月中旬の情報処理技術者試験が
終了してから見直しを行った。当初の目論見どおり、発表日まで
にほぼ完成版に近いものを用意することができた。

筆記合格発表日は10月27日だった。今回は文部科学省のホーム
ページが一番発表が早く、6時過ぎには確認ができた。結果は
幸いなことに合格だった。しかし、前年のこともあるので、素直
に喜ぶ気持ちにはなれなかった。過去2年間の実績を見れば、
今回も約半数が口頭試験で涙を飲むことが予想された。

筆記試験の出来は、今回も必ずしも納得できるものではなかった。
口頭試験でふるい落とされる候補がいるとすれば、自分もその
うちの一人だと考えた。前年の口頭試験では、技術的体験論文と
業務経歴の確認に時間がかかりすぎたように思った。それは
結局、技術的体験論文の完成度が低すぎたことに原因があると
考えていたので、あまり質問が出ないくらいに完成度を高めて
おく必要性を痛感していた。筆記合格発表の前にほぼ完成させて
いた論文に最後の推敲を加え、少し余裕をもって郵送で提出した。

口頭試験の試験日時は1月10日(日)の16:00~16:45に決まった。
年明けの口頭試験は初めてだった。モチベーションが維持できる
か不安を感じたが、十分な準備期間が与えられたと考えて、
納得いくまで準備してやろうと考えた。

準備を進めているうちに、前年の失敗が脳裏によみがえってきた。
また同じ展開にならないためにも、自分の弱点を補強する対策が
必要だと考えるようになった。

(つづく)


技術士(情報工学部門)受験まとめ その3
口頭試験の当日を迎えた。2年ぶりのフォーラムエイトで
ある。19年度からは呼び出し嬢が廃止され、受験者は自分
の試験室の前の椅子に試験開始予定時刻の5分前から待機
することになっていた。

少し余裕を見て7分くらい前から待機していると、間もなく
1人前の受験者が試験室から出てきた。それからの5分間が
非常に長く感じられた。緊張を和らげるために深呼吸しな
がら座っていると、試験室のドアが開き、主査の方が顔を
出した。「八街薫さんですか?」。そうだと答えると入室
を促された。

試験官は3名であった。両側の2名の副査の方は大学教授
風であった。向かって左側の副査の方が口火を切った。
「それでは経歴を1~2分で、技術的体験論文の内容を5分
で説明して下さい。」
2業務ともにかと尋ねると、そうだと言う。5分は短いなと
思いながら説明した。結局、合計して10分近くしゃべって
しまった。

その後、技術的体験論文の内容についての質疑がはじまった。
2人の副査の方から結構辛辣な質問が飛んだ。
「提案1の内容だけど、高度な内容なのかな?当たり前の
ような気がするけど。」
「目標が△△に対して○○を達成と書いているけど、これは
対策が過剰だったということではないの?」
「この対策は他にも使えるのかなあ?」
はじめから防戦一方の展開になってしまった。過去2回の
口頭試験とは勝手が違い、すっかり気持ちが動揺してしまった。

技術的体験論文の質問が終わったときには既に25分程度時間
が経過していたように思う。その後に、さらに経歴の確認が
待っていた。
「あなたは、コンピュータ工学で受験したわけですが、コン
ピュータの一般的な使い方をした経験は?」
お前の技術的体験論文ではふさわしさがよくわからない、と
言われているような気持ちになった。「一般的」の意味が何
なのかよくわからなかったが、聞き返す気力が失せてしまって
いた。業務経歴書に書いた業務の内容を説明し、何とか納得して
もらおうとした。
「○○の業務についてはどうですか?これなどは、コンピュ
ータ工学らしい気がするが。」
主査の方が助け船を出してくださったが、他の業務がコンピュ
ータ工学らしくないと言われているような気がして、かえって
気持ちが落ち込んだ。結局、経歴の確認は35分くらいまで続き、
最後の5分で主査の方が、技術者倫理、技術士制度の質問を
駆け足で行い、40分間で試験は終了した。5分は判定のために
残したのであろうと思った。
試験室を後にして「落ちたかもしれないな。」とまず思った。

発表日までは忘れるつもりだったが、試験官とのやりとりが
何度も思い出された。経歴がコンピュータ工学にふさわしくない
と判定された可能性が大きいと自分なりに分析した。

3月6日の発表日を迎えた。8:40頃にンターネット官報で結果を
確認した。やはり、予想どおり不合格だった。筆記試験合格者
16名のうち9名が最終合格していた。

翌日、成績通知が届いた。
①経歴及び応用能力  ○
②体系的専門知識   ×
③技術に対する見識  ×
④技術者倫理     ○
⑤技術士制度の認識  ○
 その他
経歴と応用能力に問題有りと判定されて、①に×が付くのでは
ないかを思っていたのに、○がついていた。経歴が×と判定
されるとほぼ致命的と考えていたので、最悪の事態は避けられた
と思った。

これで気持ちは決まった。来年度もまたチャレンジしよう。

(つづく)

技術士(情報工学部門)受験まとめ その2
19年度試験での反省点は、必須問題の選択を誤ったことである。
情報セキュリティをマークしていたため、個人情報保護に関する
Ⅱ-2を問題の比較検討もそこそこに選択してしまったのだ。
後で改めて2問題を比較してみると、Ⅱ-1の方が取り組み
安かったのではないかと思われた。解答用紙3枚を記述するには
1時間半あれば十分だったので、問題選択と論文構成の検討に
1時間は割くことができたはずだった。20年度の試験では、問題
選択に15分程度をかけることにしようと考えた。

19年度試験で必須問題の形式が判明したので、出題のネタになり
そうなテーマがないかどうか検討してみることにした。技術士
分科会の試験部会の公開資料「平成20年度技術士第二次試験
試験委員の推薦時期及び推薦数について(案)」に次のような
記述があった。
「試験問題の質の一層の向上を図り、適切な作問を行うため、
作問委員の推薦期間を1月下旬までとし、作問委員による試験
委員総会を3月中旬に開催する。これにより、問題作成期間と
して約2ヶ月間を確保する。」
この記述から、おそらく2月中旬以降に作問委員が選出され、
選出された作問委員は、その時期から4月までくらいの時期
に作問用資料を収集するのであろうと推測した。実際、19年度の
出題もこの時期までに公表された、比較的新しい資料をもとに
した出題になっている。

そこで、経済産業省やその関連団体などの情報処理関連の最新の
報告書をネットで検索し、取り上げられそうなテーマをピック
アップした。その結果、「内部統制と情報セキュリティ」、
「グリーンIT」が要注意と考えた。この2テーマについては、
ネットや雑誌で情報を収集し整理しておいた。

専門問題については、前年と同じような準備を行えば良いと考え
前年の学習事項の復習のみを行った。

8月3日の筆記試験当日を迎えた。
必須問題のテーマは「オープンソースソフトウェア」と「グリーン
IT」だった。昨年の反省を思い出し、問題の比較検討に10分程度
時間をかけ、「グリーンIT」の問題を選択した。事前に情報を
整理しておいたので、あまり苦労せずに解答することができた。
しかし、午後の専門問題では青くなった。「数値計算誤差を考慮
したコンピュータアーキテクチャの設計」の問題は、自分にとって
は衝撃的だった。何か記述できることはないかと必死に考えたが、
何もアイディアが出せず時間だけが過ぎて行った。仕方がないので
トイレに立ち、気分転換をはかることにした。技術士試験でトイレ
に立つのは、電気電子部門の初回受験以来であった。用を足して
席に戻るとあるアイディア浮かび、とりあえず答案用紙を埋める
ことには成功した。

しかし、自分の答案には全く自信がなく筆記試験で合格する可能性は
ほぼゼロと考えていた。過去の経験に照らし合わせても、この程度の
出来で合格できたことはなかったのだ。合格の可能性が消えた
ことで、発表までの期間は安心して情報処理技術者試験に全力投球
していた。

10月27日の筆記発表日を迎えた。不合格をサッサと確認して出社前
に気持ちの整理をつけるつもりだった。しかし、技術士会のホーム
ページの発表掲示にトラブルがあり、朝から散々待たされた。
結果は、11時過ぎにようやく確認できた。なんと、結果は合格だった。

予想外の合格だったので、技術的体験論文を急いで準備する必要が
あった。前年度まとめた論文を見直したものを合格発表の直前に一応
用意しておいたので、ゼロスタートではなかったが、大幅な書き直し
が必要だった。プレゼン資料であることを念頭に、図の強化をはかる
などの改善を行い、技術士会の窓口に直接提出した。

口頭試験の日時・場所は、12月20日(土)14:30~15:15 at フォーラム
エイトに決まった。コンピュータ工学の過去の口頭試験合格率を
調べたところ、平成16年度から18年度までは80%以上の合格率だった
のに、平成19年度は47%に下がったことがわかった。自分の予想外の
合格を考え合わせると、筆記試験の合格基準を従来よりも若干下げ、
口頭試験の比重を相対的に上げているのではないかと推測した。
筆記試験から経験論文がなくなったことを考えれば、ありえそうな
ことだと思った。口頭試験が厳しいものになることが予想された。

経歴や技術的体験論文のプレゼンの準備をしながら、漠然とした不安
を感じていた。それは、試験官が自分の経歴を見たときに
コンピュータ工学にふさわしい経歴を持っていると感じてくれる
だろうかという不安と、技術的体験論文の内容がコンピュータ工学の
業績としてふさわしいと評価してもらえるだろうかという不安で
あった。

その不安は口頭試験で現実のものとなった。

(つづく)

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