八街薫の日記
技術士(電気電子、情報工学、総合技術監理)を持つ計測制御系エンジニアです。継続研鑽の一環として資格取得等にチャレンジする様を描きます。
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技術士(電気電子部門)受験体験 その4
技術士の受験をはじめたときに、3回も受験すれば
受かるだろうと楽観的に構えていた。
ところが、既に4年目に突入である。私はあせりを
感じ始めていた。

経験論文は、前年度に十分ブラッシュアップできた
という自信があったので、特別な対策は行わないことに
した。

教養問題についても合格点を取れる自信がついたので、
前年度の二次試験で不合格になった、電験二種をペース
メーカにして強電知識の維持・強化をはかることにした。

問題は、前年度からの専門問題の傾向変化への対応で
あった。過去問の分析を再度行い、信号処理,半導体,
回路学等の基礎事項を中心にキーワードを拾い集め、
関連書籍をあたった。的がうまく絞れず、時間がかかる
割には進んでいるという実感が得られないまま本番に
臨むことになった。

2003年度からは一次試験合格が必須となったため、
受験者は大幅に減った。試験場となる大学の最寄りの
駅は例年受験者であふれていたが、この年は全く様子が
違っていた。受験者らしき人がほとんど見あたらなかった。

教室の部屋割りも、これまでは電気電子部門で1室割り当て
られていたのに、この年は4部門くらいが同じ試験室に
なった。

午前の経験論文の問題はサプライズ出題だった。これまで、
電子応用は1例詳述のパターンが少なくとも20年以上
続いていたのに、この年は2例詳述になったのだ。
しかも、5つの指定された観点から2つを選んで
それぞれ記述することが求められていた。
何とか、2つの業績について論文を書き上げることはできたが、
今考えると、題意への対応が必ずしも十分ではなかった。

午後は専門問題に苦しめられた。知らないキーワードが
4つもあり、問題選択の余地が全くなかった。

教養問題については、択一が15問中10問前後、論文が
完答であった。

この年の成績はB(C),B(C),Aくらいであったと
思う。安心していた経験論文で虚を突かれ、専門問題に対する
対策は不十分で、散々な出来であった。
試験を終了した時には脱力感しか感じなかった。

この年の電子応用の合格者数は3名(10.7%)であった。


(つづく)

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技術士(電気電子部門)受験体験 その3
2001年度の結果を踏まえて、強電については
さらに知識強化をはかるために、電験二種一次
試験レベルの勉強をすることにした。電験三種
は前年度受験して法規以外の3科目は合格して
いたので、電験三種と電験二種のダブル受験をして
勉強にはずみをつけることにした。

経験論文については、昨年度通信教育を受講して
いたが、指導内容がどうもしっくりしない気がしていた。
電気電子部門の受験指導を格安で行うという広告を
インターネットで見つけ、メールで問い合わせてみた。
主催者(O先生)は大学退官後に技術士事務所を構えた
技術士で、過去に試験委員を務めた経験がある方だった。

O先生とはじめてお会いしたときに、前年の準備答案を
見せ、自分が疑問に思っている点をぶつけてみた。
O先生は、その場で私の業績の内容を理解し、論文の
改善すべき点を指摘した。その指摘はとても的を射た
もので、自分の疑問にも100%答えるものだった。
技術士であれば、誰でも的確な受験指導ができるわけ
ではないということをこの時思い知らされた。

O先生と2,3回マンツーマンの指導を受けた結果、
経験論文は見違えるように良くなった。強電の勉強も
順調に進んだ。二次試験の直前にあった電験も三種の
残り1科目の法規に合格、二種一次試験も全科目合格
し、二次試験の受験資格を得ていた。
今年こそ必ず技術士に合格できると思っていた。

二次試験の当日、試験場は多くの受験者でごったがえして
いた。経験7年だけで受験できる最後の年だったので、
駆け込み受験者が多かったのだ。
午前の試験開始直後、空調が停止してしまうトラブルが
発生した。30分間蒸し風呂のような状態だったが、その
後回復した。空調のトラブルはあったが、経験論文の
問題は例年とほとんど変化がなかったので、冷静に対応が
できた。

問題は午後の専門問題だった。これまでの出題とは明らかに
傾向が変わっていた。それまでの最新技術や技術動向等を問う
出題は影を潜め、基礎的な知識を問う問題が大半であった。
まるで大学の先生が定期試験に出す問題のようだった。
しかも、問題選択の余地がほとんどないので、まともに回答
できた問題は9問中4問程度であった。

教養問題は、択一で9/15問前後と昨年よりも改善。
論文は完答できた。

専門問題で足をすくわれることになってしまい、私は
すっかり落胆してしまった。おそらく成績はA,B(C),A
くらいだったのではないかと思う。O先生に専門問題で
失敗してしまったことを連絡した。

11月14日筆記試験合格試験発表をインターネットで見た。
案の定、自分の番号はなかった。O先生にメールで不合格の
連絡をした。今後どのような勉強をすればよいかわからない
という愚痴のような内容になったためか、先生の返信メール
にはこう書かれていた。
「あれこれ言ってみても仕方がありません。日々の積み重ねが
技術士につながるのです。」
これが先生からいただいた最後のメールになった。
先生はそれから一週間後に他界された。

2002年度の電子応用の合格者は14名(4.8%)で
2001年度の3名(1.0%)から若干回復した。

(つづく)




技術士(電気電子部門)受験体験 その2
2000年度の敗因は、電気電子全般の基礎知識の不足であり、
特に強電の知識の欠如が決定的であった。また、時間をかけた割
には経験論文の出来がいまいちであり、内容に確信が持てなかった。

そこで、強電の知識については電験三種の参考書で身に付けること
にした。使用した参考書は、日刊工業新聞社の「電験三種 
必修項目Q&A シリーズ」だった。このシリーズは、基本原理
からの説明が充実していたので非常にわかりやすかった。この
シリーズは、その後電験二種に合格するときにも使用した。

経験論文のノウハウについては、通信教育を利用して入手
することにした。通信教育は某大手の個人指導コースを選んだ。
この頃は教育訓練給付金制度が充実していたので、自己負担は
20%で済んだ。

この通信教育の資料は充実しており、参考にはなったが、残念
なことに指導技術士との相性が良くなかった。経験論文に対する
理解度と指導が大雑把で、こちらから投げかけた疑問に対しても
納得のいく回答をもらえることがあまりなかった。

2001年度の試験では、午前は準備論文で何とか対応できた。
午後は択一の強電の出題が非常に難度が高く苦戦したが、論文は
最後の一枚まで書ききることができ、かなりの手応えを感じていた。

二次試験の筆記合格発表日の朝、私は技術士会9Fの発表会場に
立っていた。自分の目で自分の番号を確認するつもりだった。
ところが、自分の番号がない。それどころか、電子応用の受験
番号「0403・・・・・」が3つしかない。例年30名以上は合格するはず
なのに。呆然として発表掲示の前にしばらく立ちつくした。

300名近い電子応用の受験者がいて合格者がたった3名しかいない
ことに納得がいかなかった。インターネットの掲示板等のうわさでは、
択一で足きりがあったのだろうということだった。ただ、情報通信
の合格者はかなりいたので、電子応用の合格率だけが異常に低い
ことに奇異な感じを受けた。私は技術士試験センターに「本当の
合格基準を教えて欲しい。さもないと技術士を目指す気持ちを
持ち続けることができない。」という趣旨のメールを送った。
当然のことながら、返答はなかった。合格したいという気持ちが
強かったとはいえ、よくあんなことができたものだと思う。

あとで、冷静になってみると、択一は5~6/15問しか正解
できていなかったので、Ⅱで60%以上の得点を得るためには
論文で8割以上の得点が必要だったはずである。たぶん、
択一の失敗を論文でカバーすることができなかったのだろう。
自己評価ではA(B),A,Bくらいであったろうと思っている。

今にして思うと、このときは択一を除けば設問にも恵まれたので
合格できるチャンスだったように思う。それを逃したツケは
大きかった。

(つづく)
技術士(電気電子部門)受験体験 その1
技術士(電気電子部門)を取得した経緯を書こうと思う。
合格するまで6回も受験した。我ながらよく続いたと思う。

技術士という資格を知ったのは15年くらい前だったと思う。
技術系の資格では最高峰と何かの本に書かれていた。
自分の狭い専門分野が電気電子部門に含まれているらしいという
ことはわかったが、技術分野があまりにも広く、膨大な論文も
書かなければならないことを知り、自分には縁のないものと
考えた。

当時は、資格など取得しても意味がないと考えていたので、
そのまま忘れ去っていた。しかし、仕事の内容が大きく
変わったことがきっかけで、自分の専門能力を客観的に証明
したいと思うようになり、その手段のひとつとして資格取得に
興味を抱くようになった。98年秋からは「情報処理技術者
試験」に挑戦し始めた。

99年に書店で技術士コーナーを見つけ、「技術士試験突破
マニュアル」を手に取ったのが、「技術士」との再会であった。
この本の中で「国家に自分の能力を証明させよう」という趣旨
のことが書かれており、「技術士」こそが自分が求めている
資格であると確信した。

2000年度に電気電子部門の電子応用を初受験したが、午後の
専門問題は答案用紙の半分を埋められた程度、教養問題は
ほとんど手が付かない状態だった。経験論文作成に時間を
取られすぎ、午後対策が全く不足していた。
当時は成績通知はなかったが、おそらくB,C,Cくらいの
出来だったろう。

2001年度からは新制度試験となり、移行期間を経た後は
一次試験合格が必須となるという情報を入手していた。
そこで、出題傾向が変わらない旧制度のうちに取得するのが
有利と判断し、一次試験にも申込みをしていた。このときは
まだ一次試験にも論文があったので、二次試験の論文トレー
ニングにもなるだろうと考えていた。

8月末の二次試験の惨敗で、電気の一般的知識が不足している
ことを痛感したので、オーム社の「ハンディブック電気」と
「絵ときシリーズ」で基礎知識を一ヶ月半弱で詰め込み、
10月初旬の一次試験に臨んだ。

択一は直前の詰め込みが効いて自己採点では満点、論文も
予想した問題が2問的中して完答できたので、終わった
ときには合格を確信した。これが二次試験だったらなあと
つくづく思った。
予定どおり、その年の12月末に一次試験の合格通知が
届いた。

(つづく)
情報処理技術者試験アンケート
IPAから情報処理技術者試験の制度変更に関するアンケート
の依頼のメールが届いていた。
4月20日に発表された「高度IT人材の育成をめざして(案)」に
基づく「エントリ試験」の創設に関するアンケートだ。

「高度IT人材の育成をめざして(案)」を読んで印象に残った
のは、「企業内の各種プロセスについての専門知識とIT知識の
融合化が課題」というくだりと「狭義のIT知識と機械工学、
電気工学、生命工学、制御工学等の知識の同時獲得が重要」と
いうくだりだ。
この指摘は、前々から自分自身感じており、電気電子工学、
情報工学の各種資格の取得を目指す原動力にもなっている。

「高度IT人材の育成をめざして(案)」はIT産業の現状と
課題を概観するには非常に良い資料だと思った。ここに出てくる
キーワードは技術士試験でも採り上げられそうなものばかりだ。

試験制度は、レベル1(最低)からレベル7(最高)まで細かく
分けられ、レベル4は試験に加えて業務経歴も問われるようになる。
レベル5以上は業務経歴と面接等で判断されるようになる。
試験区分は現状未定だが、高度区分については現状の試験区分
の統廃合があるようだ。この新制度は早ければ2008年秋から実施
されるので、秋の試験区分合格を目指す受験者にとっては、今年が
最後のチャンスになるかもしれない。

変化があまりに大きいので、これまでの試験区分でステップアップ
をはかってきた受験者はとまどうことだろう。自分もそうだが...

さて、肝心のアンケートの内容だが、レベル1に対応する
「エントリ試験」は「初級システムアドミニストレータ」+αの
内容をCBT(Computer Based Testing)で行うこと想定しており、
その運用方法(合否制を採用するか否か、受験料等)について
問うものであった。

新試験制度に対するフリーコメントを書く欄があったので、
これまでの試験制度と連続性がないことへの不満や不安を
書き連ねてしまった。

さて、今年の秋はどうしたものか。
平成18年度「コンピュータ工学」Ⅰ-2-1
昨年度の変わり種の出題が気になっていたので、
解いてみた。

問題:
4個の数A,B,C,Dの和を求めるとき、演算の優先順序として、
次の5通りが考えられる。
  ((A+B)+C)+D
  (A+(B+C))+D
  (A+B)+(C+D)
  A+((B+C)+D)
  A+(B+(C+D))
m個の数の和の優先順序がn通りあるとき、f(m)=nと書く
ことにする。上の例の場合はf(4)=5である。
(1)5個の数をA,B,C,D,Eとするとき、上の4個の数の場合に
  ならって、5個の数の和の優先順序を全て示せ。
(2)一般に、
    m-1
  f(m)=Σ f(i)f(m-i),m≧2、
    i=1
  であることを説明せよ。ただし、f(1)=1である。
(3)この式を用いてf(6)の値を求めよ。

答案:
(1)以下の14通りである。
  A+(((B+C)+D)+E)
  A+((B+(C+D))+E)
  A+((B+C)+(D+E))
  A+(B+((C+D)+E))
  A+(B+(C+(D+E)))
  (A+B)+(C+(D+E))
  (A+B)+((C+D)+E)
  (A+(B+C))+(D+E)
  ((A+B)+C)+(D+E)
  (((A+B)+C)+D)+E
  ((A+(B+C))+D)+E
  ((A+B)+(C+D))+E
  (A+((B+C)+D))+E
  (A+(B+(C+D)))+E

(2)m(≧2)の数の和を求める優先順序を全て数え
 上げるに際して、最も優先順位が低い(最後に演算する)
 +の位置により、m-1通りに場合分けができる。

 場合1    1番目の+の優先順位が最も低い場合
  ・
  ・
 場合i    i番目の+の優先順位が最も低い場合
  ・
  ・
 場合m-1  m-1番目の+の優先順位が最も低い場合

 場合iについては、優先順位の最も低い+の左側にi個の
 数があり、右側にはm-i個の数がある。左側のi個の数の
 和の優先順序の決め方はf(i)通り、右側のm-i個の数の
 和の優先順序の決め方はf(m-i)通りあるので、場合iの
 優先順序の決め方はf(i)・f(m-i)通りある。

 したがって、場合1から場合m-1までの全ての優先順位の
 決め方を合計すると、下式を得る。

    m-1
  f(m)=Σ f(i)f(m-i),m≧2、
    i=1

(3)(2)で説明した式を用いると、f(1)=1であるから
  f(2)= f(1)・f(1)=1

     2
  f(3)=Σf(i)f(3-i)
    i=1

    = f(1)・f(2)+f(2)・f(1)
    = 1・1+1・1=2

  f(4)=5(題意より)

  f(5)=14((1)より)

     5
  f(6)=Σf(i)・f(6-i)
    i=1

    = f(1)・f(5)+f(2)・f(4)+f(3)・f(3)
               +f(4)・f(2)+f(5)・f(1)
    =1・14+1・5+2・2+5・1+14・1
    =42 //

ほとんど数学の問題である。f(m)の漸化式が与えられて
いなければ難しいかもしれないが、漸化式が与えられている
ので、比較的簡単である。

さて、この出題の意図は何なのだろう。19年度試験で
求められる「応用能力」のひとつとして、このような
アルゴリズム発見能力があるということか。

いずれにしても、この手の問題は事前に準備できるような
性格の問題ではない。自分には応用力はあると信じて、
知識問題対策に集中するのが得策だろう。
「情報工学」教養問題の過去問分析
今日は教養問題(旧Ⅱ-2)過去問の分析。

「ソフトウェア開発技術」はほぼ毎年出ている。
最新の技術も含めよく整理しておく必要がありそうだ。

「セキュリティ」と「知的財産権等」も要注意だ。
特に「セキュリティ」は間違いなく出題されるだろう
と個人的には思っている。

「コンピュータ工学」関連の出題も結構目立つ。
こちらは専門問題対策で対応可能だろう。

平成19年度試験で大きく変わるのは、たぶん専門
問題よりも教養問題だろうという気がする。
「「技術部門」全般にわたる論理的考察能力や
課題解決能力」を問う問題とは何か?

「技術部門」に共通した課題について、現状の分析、
原因の追求、対策の立案等を述べさせる問題が出る
ような気がする。

それでは、「情報工学部門」に共通した課題とは何か?
すぐに思い浮かぶのは、「セキュリティ」だ。これが、
「セキュリティ」を本命とした理由だ。
その他にも「ソフトウェアの信頼性向上や生産性向上」,
「ソフトウェアをめぐる法制度」等が考えられる。

直接的に知識は問われないものの、課題解決には、
正確な知識が求められることは確実だろう。
やはり、基礎的な知識はきちんと押さえておかなければ
ならないのは、専門問題対策と同様である。




「コンピュータ工学」専門問題の過去問分析
選択科目は「コンピュータ工学」。
情報工学部門の中でもマイナーな科目だ。

情報工学部門は平成16年度に選択科目の変更があったので、
過去問は3年分のみ。「コンピュータ工学」は平成15年度以前の
「計算機システム」に「情報数理および知識処理」の一部が合体した
ようなイメージだ。平成15年度以前は「計算機システム」の過去問
を中心に見ておけば良さそうだ。

「コンピュータ工学」は電気電子部門の「電子応用」とオーバー
ラップする部分が多いと感じていたが、過去問を見るとそうでもない。
「コンピュータアーキテクチャー」や「周辺装置」に関する出題が
圧倒的に多い。「画像メディア」,「セキュリティ」にも要注意と
いう感じだ。
出題分野が非常に偏っているので対策は立てやすい感じがする。

19年度試験は、知識だけでなく応用力も見るものになるとのことだ。
どのような応用力を見る試験になるのか、予想はいろいろな本に
書かれてはいるが、実際の問題を見るまでは本当のことはわからない。
いずれにせよ、知識を問われるのはこれまでと変わらない。まずは
基礎的な知識をしっかり身に付けることが肝心だ。

今年は諸事情により勉強スタートが遅れてしまった。残り3ヶ月弱を
密度の濃いものにしたい。





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