八街薫の日記
技術士(電気電子、情報工学、総合技術監理)を持つ計測制御系エンジニアです。継続研鑽の一環として資格取得等にチャレンジする様を描きます。
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技術士(電気電子部門)受験体験 その5
私は、毎年変化し続ける試験問題に翻弄されて
いるような気がした。毎年ほとんど問題傾向が変化
しない部門の受験者がうらやましかった。
このまま受け続けても合格できないかもしれない、
そんな弱気が頭をもたげてきた。

私は、もう一度通信教育を受けることを決意し、以前から
注目していた、ある講座の主宰者にメールをした。
過去に受けた講座の指導技術士の指導内容に疑問を感じた
ことや、専門的に近い技術士の指導を希望していること
などを伝えた。
主宰者からの返事は満足できるものだったので、その講座
に申し込んだ。

その講座は、指導カリキュラムが非常に洗練されていて
わかりやすいものだった。むだな部分はほとんどなかった。
指導技術士の論文指導のコメントも適切で満足できるもの
だった。

過去問をどのように分析すれば良いか、そのヒントもこの
講座から学んだ。過去の問題がどのような意図で出題されて
いるか、そのキーとなる考えを読みとることができれば
自ずから対策すべき範囲が決まることを知った。

電子応用の専門問題の出題の意図はなかなか掴めなかったが、
出題方針を決めている人物の考えがわかれば参考になるのでは
ないかと考えた。文部科学省の「技術士分科会試験部会委員名簿」
で電気電子の専門委員の名前を調べたところ、中央大学の先生
が弱電関連の担当であることがわかった。

その方は、JABEE推進の中心的な人物で、専門分野は、
回路、ネットワーク、システムの理論的研究(移動体通信と
空間データ基盤の研究も含む)であること等がわかった。
また、学生へのメッセージとして、マルチメディア技術、
情報通信ネットワーク技術の重要性を強調されていた。

平成14年度あたりからの問題傾向の変化の理由が少し見えて
きたような気がした。最重点対策項目として、デジタル信号
処理、無線通信、デバイスを挙げ、対策を行った。

専門問題の予想問題としては次のような内容を準備した。

1.A/D変換の高精度化技術
2.LSIの省電力化技術
3.OFDMの説明と応用分野
4.ディジタルフィルタのアナログフィルタに対する優位点
5.電力用半導体の課題と技術動向
6.半導体式センサ

経験論文は、前年が2例詳述になったことに対応し、2つの
業績について論文をまとめていた。新たに追加した業績は
自分としては自信のあるものだったが、わかりづらいという
ことで最後まで70%以上の評価はもらえなかった。

試験当日は非常に暑い日だった。
受験者数は前年よりも若干回復したようだが、まだまだ
少なかった。

午前の経験論文の問題は、また大きく変わっていた。
2例詳述は変わらなかったので、準備論文を題意に合うように
変更し事なきを得た(と、このときは思っていた・・・)。

午後の専門問題は「雑音指数」、「RTL」等のキーワード
の意味がわからず、6割取れたかどうか微妙な状態だった。
教養問題は、択一が12/15問で、論文もほぼ満足のいく
出来であった。

専門問題が6割に届いたかどうかが勝負の分かれ目と思われた。

そして、筆記合格発表の日を少し期待しながら迎えた。
しかし、自分の番号はなかった。

翌日、成績通知が届いた。この年から成績通知がなされるように
なったのだ。「C」,「B」,「A」という結果だった。

私は我が目を疑った。経験論文がなぜ「C」なのだ。採り上げた
業績は添削でもお墨付きをもらったはずのものなのに。

理由は、再現論文を通信講座に送り、評価をしてもらって判明
した。再現論文の内容は題意に沿っていないので「C」は当然
という評価であった。

私は全くの勘違いをしていた。経験論文は、「業績の概要」,
「技術課題」,「解決策」,「結果」,「現在から見た評価」
というような構成を取るべきで、題意に沿った論文とするためには、
この構成を基本的には崩さずに、問題の指定事項を随所に盛り
込めば良いと考えていたのだ。
そうではなく、問題の指定事項に対応した章立てとし、題意に
忠実な構成を作った上で、「技術課題」,「解決策」,「結果」
などを盛り込んでいく必要があったのだ。

経験論文とは、予め論文を準備して暗記し、それを試験当日に
はき出すものという先入観に支配されていた。確かに、その
やり方で対応できる部門は多かったし、電子応用も平成14年度
まではそのやり方で通用した。
しかし、その考え方は平成15年度以降は改めなければならなかった。

2004年度の電子応用の合格者は3名(4.1%)であった。

(つづく)
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2007/10/12(金) 05:55:13 | カテゴリとしてはエレクトロニクス
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