八街薫の日記
技術士(電気電子、情報工学、総合技術監理)を持つ計測制御系エンジニアです。継続研鑽の一環として資格取得等にチャレンジする様を描きます。
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気象予報士受験まとめ
実技試験の自己採点では7割に届かなかったので、半分
あきらめていたが、合格点が調整で62点まで下がった
おかげで幸運にも合格できた。

気象予報士の受験体験談は意外に少ないので、参考の
ためにまとめておく。

1.受験の動機
 小学生のときから持っていた気象への興味を何か
 形にしたいという思いがあり、気象予報士を
 いつかは取りたいという気持ちを持っていた。
 業務に必要な資格はほぼ取り終わり余裕ができた
 ことから、挑戦を決意した。

2.試験結果
          学科一般  学科専門  実技 
 第35回試験  ○(13/15)  ○(11/15)  ×(30~40% ?)
 第36回試験   免除     免除    ○(70%弱 ?)
 
3.試験準備

(準備期間)
 昨年の10月中旬から今年の8月末までの約10ヶ月半。
 ①H22年度第2回試験(第35回試験)まで
  試験まで残り3か月半からのスタートだったが、
  11月の出張でペースを崩したので、実質2ヶ月半。
 ②H23年度第1回試験(第36回試験)まで
  2月からスタートを切ったが、3月,4月は中断し、
  ゴールデンウィーク明けから再開。実質5ヶ月。

(参考書)
 独学で気象予報士を受験するためには、参考書には
 かなり投資せざるを得ないと思う。
 下記は実際に購入した本・CD-ROMである。

 ①「気象予報士かんたん合格ノート」技術評論社
  気象予報士受験を決意したときに最初に手に取った本。
  受験の概要を知るためのガイダンス本としての役割を
  期待して購入。受験準備の進め方など参考となる情報
  が豊富である。実技試験の対策にも非常に有用である
  ことが最後の方になってわかった。お勧め。

 ②「一般気象学(第2版)」東京大学出版会
  気象予報士受験のバイブルと言われている本。ただ、
  内容にはかなり高度な部分もあるので、初学者には
  あまりお勧めしない。
  物理に関しては自信がある方だが、それでも一通り
  読み通すにはかなり時間がかかった。ほぼ学科一般
  をカバーしているが、法規は別に参考書が必要。
  単純に試験に合格するだけなら気象予報士受験専用
  の参考書の方が良い。

 ③「気象予報士試験精選問題集平成22年度版」
  学科一般の部分のみを使用。学科専門は時間がなく
  未着手。実技試験問題は実物大でないと意味がない。
  問題集としてはやや中途半端。

 ④「気象予報士かんたん合格テキスト<学科・
  一般知識編>」技術評論社
  学科一般専用の受験参考書。大変読みやすく理解も
  しやすい。章末の問題がほぼできるようになってい
  れば、他に問題集を使うは必要はないと思う。ただ、
  最終章の法規の部分だけは解説もなく穴埋め問題
  と条文集があるだけでやや不親切。お勧め。

 ⑤「気象予報士かんたん合格テキスト<学科・
  専門知識編>」技術評論社
  学科専門専用の受験参考書。上記参考書の姉妹編。
  同じく大変読みやすい。専門知識はこれ一冊でOK。
  お勧め。

 ⑥「気象予報士関連法規のポイント」東京堂出版
  解説が詳しく法規のポイントを効率的に押さえる
  ことができる。総論編、問題編、逐条解説編を
  読めば十分。お勧め。

 ⑦「CD-ROM 気象予報士試験 解答例と解説'10」
  タイロス
  気象業務支援センターの「気象予報士試験 問題
  と正解」の電子版。初回から第33回までのすべて
  の過去問題、解答と解説を収録。実技の問題演習
  用として購入。'10年度版を最後に販売終了。

 ⑧「気象予報士試験 問題と正解」(第34回,第35回)
  気象業務支援センター
  上記CD-ROMには収録されていない前年度分の問題、
  解答と解説集として購入。
  
 ⑨「気象予報士試験 速習テキスト実技編」オーム社
  実技試験対策の中心に据えた本。内容はとても充実
  しており、実戦的。問題演習と並行して読むことに
  より、大変効果があった。図が小さくて見づらいの
  が難点だが、携帯に便利なA5版を維持するためには
  やむを得ないと思う。お勧め。
 
 ⑩「気象予報士実技試験 徹底解説と演習例題」
  東京堂出版
  上記の本に集中したので、ほとんど使わなかった。
  前線解析の部分を参考にした。

(準備方針)
 当初は1回で合格するつもりだったが、試験1ヶ月前に目標を
 変更した。学科2科目突破を初回試験の目標とし、残り1ヶ月
 は学科試験準備に集中し、実技試験は完全に捨てることにした。
 2回目試験は実技試験のみだったので、過去問6年分を3巡させる
 ことを目標とし、並行して実技試験の参考書で知識の充実を
 はかることにした。
 

(実際に行った準備)

学科一般:「一般気象学(第2版)」の通読をしながら、知識の
      確認を行うため「精選問題集」の問題を解いた。
      しかし、「一般気象学」の通読を一回終わらせるのに
      1ヶ月以上もかかってしまったので、12月下旬に「かん
      たん合格テキスト<学科・一般知識編>」を購入。とても
      読みやすく、法規部分を除きほぼ1週間程度で読み終え
      ることができた。法規の部分については、1月中旬に
      「気象予報士関連法規のポイント」を購入し、土日の
      2日間でほぼ完成させた。最終週に総復習を行った。

学科専門:「かんたん合格テキスト<学科・専門知識編>」を年明け
      に購入し、2週間弱程度で読み終えた。最終週と直前
      に総復習を行った。

実技:  第35回試験の自己採点で学科2科目突破を確信した後、
      学科の知識を風化させないように総復習を2月に行った。
      しかし、3月,4月は諸事情により中断。5月の連休明け
      から、「気象予報士試験 速習テキスト実技編」を約
      3週間程度で通読。5月末から過去問演習を開始した。

      タイロスのCD-ROMに収められている平成17年度から
      平成21年度までの5年分の過去問と解答用紙のPDFを
      印刷し、平成21年度分から過去に遡って過去問演習を
      実施した。最初は時間を計らずに実施し、解答解説を
      納得いくまで熟読し、理解するように努めた。また、
      必要に応じて「速習テキスト実技編」を参照した。
      答案は毎回キーワードを想定して自己採点した。
 
      問題を解くには長時間問題に集中する必要があった
      ので、早朝や休日の時間を当てるようにした。
      最初は非常に時間がかかり、7月末にようやく過去3年
      分の1回目が終わるというペースであった。しかし、
      8月第2週の夏休みをフルに活用し、前年度分を含む
      過去6年分の1回目を終了させた。「気象予報士試験
      速習テキスト実技編」は通勤時間帯等のすきま時間
      で読み込んだ。試験までに3回通読した。

      理解が進むとともに解くスピードも徐々に上がって
      きた。17年度の問題を解くころにはほぼ75分程度で
      解けるようになってきたので、最後に取り組んだ
      前年度分は時間を計って解いた。正答率もほぼ
      コンスタントに合格基準点を上回るようになった。

      その後、最初に取り組んだ21年度、20年度分の解き直し
      を試験日までに実施した。解き直しができなかった分
      については、解説の部分だけを再度チェックした。

      最後の1週間は主に天気図記号や防災事項等の暗記
      事項の最終チェックを行った。

4.アドバイス

学科一般:熱力学や大気の力学などは実技試験においても前提と
      なる部分なので、よく理解しておく必要がある。学科
      突破だけであれば過去問攻略で何とかなりそうだが、
      本質的な理解をおろそかにすると実技を突破するのに
      苦労することになるかもしれない。

      また、よく言われることだが、法規の4問を確保できると
      かなり楽になる。その気になれば短期間で攻略可能。

学科専門:専門という言葉が難しそうな印象を与えるので、一般
      が終わってから取り組んだ方が良さそうに思えるが、
      実際には一般の知識とは関係が比較的薄いので、同時に
      取り組んでも可。また、一般とは異なり本質的理解が
      要求される部分がほとんどなく、覚えれば済むことが
      多い。

実技  :学科はほぼ知識のインプット主体で対応できるが、
      実技は自分で手を動かして問題を解くアウトプットの
      訓練が重要。問われるポイントはテーマ毎にほぼ
      決まっていることが多いので、過去問を数年分
      こなして理解しておくことで、6割程度は取れるように
      なると思う。
     
      確実に得点するためには、問題文を正確に読み取り、
      問われていることだけを簡潔に表現する訓練が重要
      である。題意を正確に読み取るために、問題文の指示に
      下線を引いたり、○で囲んだりするのはかなり有効。
      また、簡潔に表現するためには、気象の専門的な
      言い回しを覚えるとよい。模範解答の中の特徴的な
      言い回しをその都度拾って使うようにすれば、自然
      と覚える。

       時間に追われる試験なので、資料を見やすくする工夫
      をするとよい。私は最初にテーマ把握を兼ねて資料の
      天気図やデータを見ながら基準時間からの経過時間を
      記入しておくようにしていた。こうしておくと、後から
      資料を見た時に時間経過の順番が一目でわかるので、
      問題が解きやすくなる。
      また、デバイダ等のツールの使い方をマスターして
      おくと時間を節約できる。デバイダは買うと高いが、
      100円コンパスを2本用意して針側を組み合わせることで
      簡単に作ることができる。


5.合格できた理由

 もともと気象に興味があったため、天気図の見方などについて
 予備知識があったことが大きく、モチベーションの維持にも
 つながったと思う。また、熱力学や大気の力学などの本質的な
 理解が合格するための肝であると思うが、それについて特に
 不安要素がなかったことも大きいと思う。



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