八街薫の日記
技術士(電気電子、情報工学、総合技術監理)を持つ計測制御系エンジニアです。継続研鑽の一環として資格取得等にチャレンジする様を描きます。
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技術士試験制度の見直し
技術士試験の見直しに関する、第22回技術士分科会の
議事録が公表されている。

第二次試験から技術的体験論文が廃止されることが
一番重大な変更点ではないかと思う。経験論文あるいは
技術的体験論文を課し、その内容が本当に受験者が行った
ことなのかを口頭試験で確認することが、技術士試験の
特長であり、合格者の質を担保する唯一の方法であると
信じている自分にとっては、誠に衝撃的な内容である。

業務経歴票の記載フォームを変更して、従来よりも技術的
体験を詳細に記入できるようにするとのことだが、口頭
試験時間も従来よりも短縮される。そのような条件下で
果たして受験者の経験の真贋を正しく見抜くことができる
のであろうか。新設される、「選択科目」に関する課題
解決能力を問う試験で、技術的体験を問うことができれば
その懸念も緩和されるとは思うが、そのような出題を想定
している可能性は小さいように思われる。

議事録を読んで感じるのは、技術士の位置付けを米国PEの
ような技術者のベースの資格にしようという意図である。
そのような資格で経験を問うのは不都合なので、経験は
陽に問わずに、コンピテンシーの有無だけを確認する方向
に向かっているようだ。そうすることによって20~30才代
の若い技術士を増やそうというのだろう。

しかし、技術士の活用が進まないことには、優秀な受験者を
集めることができないことは自明ではないだろうか。最初に
手をつけるべきことは試験制度の改変ではない。合格者の
質を担保できないような試験制度にしてしまったら、技術士
に対する信頼も揺らいでしまうのではないかと懸念する。
文科省がまずやるべきことは、技術士の活用を他の省庁に
働きかけることだと考える。実際のところ、国際的な相互
承認プログラムはほとんど進まず、海外での活用はほとんど
期待できない状態が続いている。

10日にパブリック・コメントの募集が始まったので、上の
趣旨でコメントしようと考えている。ただ、反対コメントが
多く集まっても大きな変更はないのであろうなと思う。
総合技術監理部門新設の時の数多くの反対コメントに対する
木で鼻をくくるような文科省の対応を思い出す。


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