八街薫の日記
技術士(電気電子、情報工学、総合技術監理)を持つ計測制御系エンジニアです。継続研鑽の一環として資格取得等にチャレンジする様を描きます。
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システムアナリスト受験まとめ
システムアナリスト試験の合格証が届いた。

この区分は今回で最後だが、新制度のITストラテジスト
に引き継がれることになるので、今後のためにも一応の
まとめをしておこうと思う。

1.受験の動機
 システムアナリストにふさわしい経験は持っていないが、
 経営戦略を実現するためのシステム戦略の考え方に興味が
 あり、それを自分のものにしたいと思った。情報処理技術者
 試験の最高峰にいつかは挑戦したいという気持ちもあった。
 今回が最初で最後のチャンスということで、挑戦を決意した。
 
2.試験準備
(準備期間)
 春のシステム監査技術者試験の終了後に参考書を買い、5月
 の連休明けに知識のインプットを約2週間行った。その後は
 技術士試験準備のため中断し、技術士試験(8/3)終了後から
 本格的に準備を行った。準備期間は正味3ヶ月であった。

(参考書)
 使用した参考書は以下の3冊。午前試験は免除だったので、
 午後対策書のみ。
 ①「システムアナリスト合格の道'08」同友館
  試験対策の中心に据えた。前年の問題と解答・解説付き。
  一昨年以前の過去問5年分と解答・解説を同友館のホーム
  ページからダウンロードした(ダウンロードに制限なし)。
  論文の事前準備対策として「キーワード体系図」のテクニックが
  解説されている。最初は少しとっつきにくい感じがしたが、
  準備論文の設計や変更シミュレーションには非常に有効だった。
  本に対する評価は◎。
 ②「情報システム計画の立て方・活かし方」かんき出版
  システムアナリストの仕事の進め方の具体的イメージを得る
  には最適な本である。用語の使い方がスキル標準とは一致して
  いないので、若干の翻訳をする必要がある。
  本に対する評価は◎。
 ③「合格論文事例集システムアナリスト(第3版)」アイテック
  論文ネタ作りの参考にした。試験場での創作ネタのヒントも
  ここから得た。本に対する評価は○。

(準備方針)
 午後Ⅰの過去問3年分を先ず解き、自分の力を測定してから
 方針を決めることにした。午後Ⅰの目処をできるだけ早くつけ、
 論文対策に時間をさけるようにするつもりだった。

(実際行った準備)
全般 :①の「必須知識の総整理」を1回目は通読し、2回目は
    疑問点をネット等で調べながら読み込んだ(5月連休明け)。
 
午後Ⅰ:8月のお盆休み明けから「必須知識の総整理」の復習を
    行った後に、8月中に過去3年分の午後Ⅰの過去問を解いた。
    平均点が7割に満たなかったので、過去5年分を解き、
    弱点の分析を行った。問題によって出来・不出来の差が
    大きく、その克服が課題だった。当初は業務知識の不足が
    原因ではないかと思い、業務知識の説明本を購入してみた
    が、そうではなかった。シスアナの思考パターンが身に
    付いていないことが最大の原因であると考えた。
    そこで、①の例題と過去問で7割に満たなかった問題の
    解き直しを徹底して行うことにした。過去問には、2回目でも
    7割に満たない問題が3問もあった。しかし、解き直し1回目
    が終了した時には既に9月末になっていたので、2回目は
    あきらめざるを得なかった。

午後Ⅱ:②と③を9月中に繰り返し読み、論文のあるべき姿を掴む
    ように努めた。準備論文ネタの作成は9月も終わりに
    近づいた頃になってから始めた。昨年PMの試験で使った、
    業務プロセスの再構築ネタと教育ネタの2つを用意した。
    例によって思うように進まず、試験前日までネタの整理を
    行っていた。設問(ア)の前半部分の下書きを前日につくり、
    当日の朝、手慣らしのため原稿用紙に書き写した。

3.試験結果
 午前:免除
午後Ⅰ:スコア675点 素点(自己採点)120/150
     (TACの予想配点による)
    問1、問2、問4を選択
午後Ⅱ:評価ランクA(問2を選択)
    分量:2,425文字
    予め準備していた業務プロセスの再構築ネタを
    一部利用して再構成
   (論文の骨子)
    設問ア
    1.情報システム導入の際の業務革新の概要
    (1)A社の概要
      ・業種:建設会社(従業員数:4,000名、売上高:4,000億円)
      ・主力事業:橋梁等大型構造物の建設
      ・事業環境:公共事業縮小・小口民間工事増加による
       利益率低下
    (2)A社の経営目標
      ・経営目標:3年後に150億円の連結利益      
    (3)業務革新の概要
      ・経営戦略:グループ経営強化による連結利益の最大化
      ・私の立場:A社の情報システム部に所属。部長命より、
             業務革新委員会にシステムアナリストとして
             参画
      ・私が策定した情報戦略:グループ企業で共通の基幹
             システムを導入し、プロジェクト管理情報を
             全社で共有化
    設問イ
    2.チェンジマネジメントの実施
    (1)チェンジマネジメントが必要になった理由
      ・プロジェクト損益がガラス張りになることへの各事業部と
       グループ各社の抵抗
      ・連結利益の最大化という考え方が浸透していなかった    
      ・損益改善効果のモニタリング
    (2)重要と考えた点、工夫した点
      ・部長から社長にお願いしてもらい、業務革新委員会の
       メンバである各事業部長、グループ各社の社長に
       「プロジェクト管理情報の共有化」の意義を熱く語って
       いただく
      ・全グループ社員に対するシステム導入事前教育計画
       作成と実施
      ・損益改善効果指標として、各プロジェクトの原価の
       改善率とシステム年間TCO改善率を導入
    設問ウ
    3.自己評価と改善したい点
    (1)自己評価
      ・業務革新の意義がトップダウンで全社に浸透し、改革が
       円滑に進行
      ・事前教育の徹底により、新システムにスムーズに移行
      ・プロジェクト管理情報のリアルタイム把握により、1年目で
       平均原価改善率は1→5%に向上
      ・システム年間TCOは30%低減
      上記より、工夫は妥当だったと評価
    (2)今後の改善点
      ・経営戦略への貢献度の定量的な効果の評価方法
      ・情報システムの効果をさらに上げるための
       機能的改善情報抽出のしくみ

4.合格できた理由
 昨年度のPMの反省から、知識インプットを早めに始めたことが
 幸いした。また、午後Ⅰの力をまず測定したことで、早めに対策を
 考えられたことが良かったと思っている。さらに、一度解いた過去問
 を再度解き直したことで、システムアナリストの発想方法を学べた
 ように思う(解き直しは当たり前のことかもしれないが、自分には
 初めてだったので)。
  
 

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